Jリーグブラジル人情報ブログ「BraJ」

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ブラジルリーグの仕組みや日本国内での放送について

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 Jリーグはもとよりサッカー界にも数多くの名プレーヤーを輩出してきたサッカー王国ブラジルだが、ことブラジルのプロサッカーリーグに関しては、日本国内での知名度、注目度はそこまで高くないことも事実である。今年の始めに本田圭佑がブラジル1部リーグの「ボタフォゴFR」に加入をしたことにより、今後国内でも注目を集めることとなりそうだが、実は本田圭佑が加入したボタフォゴはブラジル国内に他にも「ボタフォゴSP」や「ボタフォゴPB」といった同名を名乗るクラブが複数存在しており、ブラジルサッカーと馴染みのない日本国内では誤った表記で報道されるケースもあった。

 ブラジルには、Jリーグとは比べ物にならないほど多くのプロサッカークラブが存在しており、同じようなクラブ名やクラブロゴが多いことも間違いを生む一つの要因である。また、Jリーグのブラジル人選手の前歴クラブを検索していくとブラジルリーグに属していないチームが出てきたりすることもしばしある。ブラジルではリーグ戦カップ戦のほかに州ごとで開催される州選手権というリーグも存在しており、世間一般的な欧州やJリーグと比べても少し複雑なのがブラジルサッカーなのだ。この記事では知っているようで知らないブラジルリーグや州リーグ、カップ戦などのレギュレーションについて書いてきます。

 

ブラジルサッカーの主要大会

ブラジルのプロサッカークラブは現在日本のJリーグに値する、ブラジル全国選手権(Campeonato Brasileiro)、と州選手権(Campeonatos Estaduais)、それとカップ戦にあたるコパ・ド・ブラジル(Copa do Brasil)が主な大会となっている。

Jリーグだと、2月下旬から12月上旬にかけてJリーグ、ルヴァン杯、天皇杯のおおよその日程が組まれているが、ブラジルサッカーの場合は各リーグや大会の開催時期がそれぞれずれており、非常に長いシーズンとなっている。リーグ戦は5月~12月にかけて行われ、州選手権は1月~4月開催。コパ・ド・ブラジルは前年度の州選手権の上位チームが参加する大会になり開催は2月~9月となっている。

さらに力を兼ね備えたビッククラブともなると、成績次第では南米のCLにあたるコパ・リベルタドーレスやコパ・スダメリカーナ(南米のELにあたる)などの大会も重なってくるため週に2試合以上するチームもあるとか...汗

本田圭佑で例えるのであれば、ボタフォゴFRは現在全国選手権1部に属しており、ブラジルのリオデジャネイロ州のサッカーチームになるため、州選手権はリオデジャネイロ州選手権に属する。ちなみに2019シーズンボタフォゴFRは15位だったため、2020のリベルタドーレスやスダメリカーナの出場資格はない模様。

おわかりいただけただろうか。ブラジルサッカーは年間を通して異なる大会が多く存在しており、「世界一過密なリーグ」と言っても過言ではないほどサッカーがある日々が当たり前なのである。

ブラジルリーグとは

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カンピオナート・ブラジレイロ1部~4部のチーム数

「画像引用元:http://jornaldimensao.com.br/

現在リーグ戦(以下全国選手権)は4部構成になっており、1部~3部はそれぞれ20チーム、4部ではなんと8チームの8グループ制に分かれており、4部リーグだけで総勢64チームも存在する。Jリーグの現在のチーム数は56クラブになるため、ブラジル4部のみで比較してもJリーグのチーム数を上回る数となっている。ブラジルリーグで合計すると124チーム相当のクラブがブラジルには存在する。

 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(1部)

 一度は聞いたことあるブラジルの大抵のチームはセリエA(1部)に属する。

ジーコが所属していたフラメンゴやCWCでも来日した、サンパウロ、インテルナシオナル、コリンチャンス、ネイマールを輩出したサントスなど...他にもビッグクラブは多く存在する。

リーグは20チームのホーム&アウェイ方式で行われ、上位4(6)位までが翌年のコパ・リベルタドーレス杯出場資格が与えられ、7位から12位までがコパ・スダメリカーナの出場資格が与えられる。17位から20位の4クラブがセリエB(2部)へ降格する仕組みになっている。

ちなみに本田圭佑のボタフォゴFRは、1部に定着しているものの近年は中位から下位をさ迷っており、1部リーグにおいては近頃目立った成績を残せていない。だが95年の全国選手権の優勝をはじめリオの州選手権では数多くタイトルを獲得していることから古豪の印象のが強いようだ。

 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(2部)

 近年のJリーグの補強では、1部や2部からの補強が多いことから2部リーグに属するチーム名も耳に挟んだことはあるかもしれない。セリエBの2020年シーズンで挙げると、ポンチ・プレッタやヴィトーリア、1部優勝の経歴があるグアラニ、アヴァイなどなど。そして何と言っても、昨年クラブ創設以来初となる2部降格となってしまった名門クルゼイロや同じく降格組となるシャペコエンセも2部リーグで今年は戦うこととなり注目となりそうだ。

 セリエA同様にセリエBもリーグは20チームのホーム&アウェイ方式で行われ、上位4位までがセリエAに昇格。17位から20位の4クラブがセリエC(3部)へ降格する仕組みになっている。

 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエC(3部)

  日本ではJ3にあたる3部リーグのセリエCまで来ると、日本国内ではあまり馴染みのないチームがほとんどであろう。昨年2部から降格してきたクリシューマは2013,14シーズンにセリエAに属しており、過去にJリーグクラブへ輩出した選手も何人かいるため、もしかすると聞いたことはある程度かもしれない。あとは、神戸や鹿島で活躍したペドロ・ジュニオールを輩出したヴィラ・ノヴァなども昨年の降格組となり今年は3部で戦う。

  セリエCでは1部や2部とは異なり、20チームを10チームずつに分けたリーグ戦をホーム&アウェイ方式で行い、それぞれのリーグで上位4チーム(計8クラブ)がトーナメント方式のプレーオフに進める。そしてプレーオフの準決勝まで勝ち残った、計4チームがセリエBへと昇格する。またそれぞれのリーグ戦の下位2チーム(計4クラブ)がセリエD(4部)へ降格となる。

 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエD(4部)

 Jリーグはじめ、他国と比べても異例のレギュレーションなのがブラジル4部リーグ。前述の通り、総勢64チームが参加する大規模なリーグとなり、もはやセリエAで優勝することより凄いことだと思うほどのリーグである。笑

 セリエDでは、8クラブが参加するリーグが8グループ存在し、上位4チームの計32チームがラウンド32へ進出。その後トーナメント方式を行い準決勝出場チーム4クラブがセリエCへと昇格する。最終カテゴリーのため降格は無いが、各チームが参加している州選手権の成績次第ではセリエDへの参加資格は得られないため、残留が保証されるわけではない。

 ちなみにセリエDは意外にも、セリエA在籍歴があるチームが戦っていたりもする。例えば2000年、2001年に全国選手権の準優勝、2002年にリベルタドーレス杯準優勝をした古豪のサンカエターノや2015年までセリエAに属しており、州選手権で多くの優勝実績があるジョインヴィレなども2020年はセリエDに属する。

ブラジル州選手権とは

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「画像引用元:https://www.torcedores.com/

 全国選手権以外に主要なリーグの位置づけにあたるのが、州ごとで区切られるブラジル州選手権である。州選手権はブラジルの全27州それぞれで行われる伝統的な大会で、各州選手権の中にも数多くのチームが存在しており2部~3部ほどの構成となっている。毎年昇降格が繰り返されるため全国選手権では3部4部相当のチームが州選手権の1部に属するなどということもあり、ジャイアントキリングが起きるという意味では日本でいうところの天皇杯にも近しい存在であろう。たとえ州の大会とはいえ、近隣のライバルチームとの対戦(ダービー)などがあるのも州選手権の醍醐味である。

 また、各州選手権の上位2チームや順位次第では翌年のコパ・ド・ブラジルの参加資格も与えられる。さらに前述でも述べたようにセリエCまでのカテゴリーに属していないチームは州選手権の成績次第ではセリエDへの参加資格も与えられないという決まりなどもあるため、チームによって州選手権に対する意気込み、意味合いはそれぞれで変わってくるであろう。

 なお、ブラジル全国選手権は日本のJFAにあたるCBFが主催となるが州選手権は各州のサッカー協会が主催となり行う。

ブラジル国内カップ戦とは

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「画像引用元:http://www.cearasc.com/

 ブラジルの代表的な国内カップ戦は、コパ・ド・ブラジルといいこちらも非常に難しいレギュレーションとなっている。参加チーム数は91クラブとなり、対戦方式は第1ラウンド(80チーム)→第2(40チーム)→第3(20チーム)→第4(10チーム)と戦い、勝ち残った5チームとベスト16より新たに参加する11クラブ(主にビッグクラブ)がトーナメント方式で戦い、優勝が決まる形となる。また優勝チームは翌年のコパ・リベルタドーレス出場権利が得られる。

 参加資格を得られるチームは主に27州で行われる州選手権の前年度の成績に基づいており、各州の優勝準優勝チームを含む好成績を収めたチームが州連盟の代表となり合計70チームが参加。さらにブラジル国内での対戦成績を可視化したCBFランキングというものがあり、そのランキング上位の10チームとラウンド16からはコパ・ド・ブラジル前年度王者やセリエAの上位チームはじめとする主要大会やリーグで好成績を収めた、いわゆる国内の「ビッグクラブ」が11チーム選抜され、成り立っている。 

国外の主要大会とは

 南米の国際大会は代表的な大会が2つ存在する。一つが、CLやACLにあたる南米王者決定戦のコパ・リベルタドーレス。そしてもう一つがヨーロッパリーグの立て付けになるであろうコパ・スダメリカーナという大会がある。両大会共に南米サッカー連盟(CONMEBOL)が主催となり、南米10か国のリーグの中から上位チームが参加し争われる。

サッカー好きなら一度は耳にしたことあるであろう大会だが、実はこの2つの大会は日本とも少しばかりゆかりもある。

 コパ・リベルタドーレスでは優勝チームがクラブワールドカップ(旧トヨタカップ)への出場資格が得られるため、少し前まで(日本開催のころ)は日本で南米王者を見れる機会も多くあった。2011年にネイマール擁するサントスが来日したことや、翌年にコリンチャンスが来日したのは記憶に新しいことであろう。しかも南米代表チームのサポーターははるか遠くの日本まで数千数万人と押し寄せるため、2015年のリーベル来日の時は大阪の道頓堀や渋谷で決起集会などを開き警察沙汰になるということもあった。笑

 一方コパ・スダメリカーナにおいても、優勝クラブが2008年よりJリーグカップ王者と対戦する王者決定戦(旧スルガ銀行チャンピオンシップ)というものが行われている。2008年から現在に至るまで開催国は日本となり、こちらも毎年南米のチームが来日するということもありJリーグサポーターにとっても馴染みある大会となっている。

日本での放送について

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 本田圭佑のボタフォゴFR加入により今後国内でも注目を集めることになりそうなブラジルサッカー。毎年のように有望ヤングプレーヤーが出てくることはもちろん隠れた逸材がゴロゴロいるのも王国ブラジルの魅力であろう。そんなブラジルサッカーの日本国内での放送について調べたところ、残念ながら全国選手権や州選手権を放送しているところは現在ない模様...泣 その昔DAZNが上陸した1年目に全国選手権のハイライト的なものを放送していた過去がありDAZNはブラジルにも放映権があるため、今後本田効果でDAZNで視聴できるチャンスはあるかもしれない。

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