Jリーグには数多くの外国籍選手がプレーしているが、人数の制限なく試合に出られるわけではない。Jリーグには「外国人枠」という制度が設けられており、ディビジョンによっても外国人枠の制限が異なる。この記事ではJリーグの外国人枠(登録数)について書いていきます。
Jリーグの外国人枠
Jリーグの外国人枠は、2019年に大きく改正され、これまでの外国人枠3人+アジア枠1人から現在はアジア枠が廃止となり、試合に出場できる外国人選手はJ1で「最大5名」J2、J3は「最大4人」となった。また、2019年より外国人枠の規定には登録枠と試合エントリー枠の2つの登録項目も加わり、またそれぞれぞれにルールも存在する。
登録枠
Jリーグではチームに選手登録数の上限が定められており、外国人枠の場合はA契約規定の25人以内であれば制限を設けていない。つまり外国籍選手が10人いても15人いても規定上問題はない。
試合エントリー枠
試合当日のベンチ入りも含む、出場メンバーの試合エントリー枠では、外国人選手はJ1で「最大5人」、J2、J3は「最大4人」が登録上限となる。
ただし、Jリーグ提携国(詳細は以下項目)は外国籍選手の対象とみなされないため、J1で例えるとエントリー枠にブラジル人選手が5人とタイ人が1人でも問題はない。また2019年にアジア枠(アジアサッカー連盟加盟の国)は廃止されているため、Jリーグ提携国に属さない韓国やオーストラリア国籍の選手は一般外国人枠と同じ扱いとなる。
なお、ルヴァンカップと天皇杯でも同ルールが適用となり、J1参入プレーオフに関しては出場の上限が4人となる。
Jリーグ提携国
Jリーグ提携国とは、Jリーグがアジアサッカー発展のためにパートナーシップを結んだ8か国(タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア)が対象となる。現在のJリーグでは積極的に提携国の若い選手の受け入れや各国との連携を図っている。
ACLの外国人枠
ACLの外国人枠では、2023年シーズンより大きく変更。これまでの4人(うちアジア枠1人)から国籍を問わない外国人枠が5人とAFCに加盟する国の選手1人(アジア枠)の計6人となった。よってACLでは引き続き"アジア枠"が存在する。
ベルギーは?世界の外国人枠
世界で見た場合では、各リーグごとによりルールはさまざま。例えばプレミアリーグ(イングランド)やブンデスリーガ(ドイツ)、ベルギーリーグに関しては外国人枠自体が存在しない。そのため、外国人枠の縛りが無い、ドイツやベルギーでプレーする日本人選手が増えている。中でも、DMMがオーナーを務めるベルギーのシント=トロイデンでは数多くの日本人選手が在籍している。
一方でラ・リーガ(スペイン)やリーグアン(フランス)に関しては最大3人までのの制限が定められている。ただしEU加盟国やEFTA、コトヌー協定に加盟する、いわゆるヨーロッパの国々(一部アフリカも)は外国人枠の扱いを受けないというルールになっているため、最大3名という制限を設けているものの多くの外国籍プレーヤーが在籍する。
なお、セリエA(イタリア)ではEU県外の外国人枠は2名となっている。