近年のJリーグは90年代以来の「外国人助っ人」フィーバーと言っても過言ではないだろう。世界各国よりスター選手がJリーグに参戦してきており、例を挙げるなら元スペイン代表で世界最高峰選手の一人である神戸所属のイニエスタや、同じく神戸で現役ベルギー代表のフェルマーレン、川崎のレアンドロ・ダミアンなど。昨年もビジャやポドルスキ、トーレスらのビックネームもJリーグでプレーをしていた。 そんなビックネームをはじめ、Jリーグには数多くの国籍の選手がプレーしているが、全員が全員試合に出れるわけではなくJリーグにも「外国人枠」という制限が設けられている。今回はJリーグの外国人枠(登録数)について書いていきます。
Jリーグの外国人枠
Jリーグの外国人枠は、2019年に大きく改正され、これまでの外国人枠3人+アジア枠1人から現在はアジア枠が廃止となり、試合に出場できる外国人選手はJ1で最大5名となった。また、2019年より外国人枠の規定には登録枠と試合エントリー枠の2つの登録項目も加わり、またそれぞれぞれにルールも存在する。
登録枠
Jリーグではチームに選手登録数の上限が定められており、外国人枠の場合はA契約規定の25人以内であれば制限を設けていない。その為10人いても15人いても規定上問題はない。
試合エントリー枠
試合当日のベンチ入りも含む出場メンバーのエントリー枠ということになり、外国人選手はJ1で最大5人、J2、J3は最大4人が登録上限となる。ただし、Jリーグ提携国(詳細は下記項目)は外国籍選手とみなさないため、例えばブラジル人選手が5人とタイ人が1人でも問題はない。ちなみにアジア枠(アジアサッカー連盟加盟の国)は廃止されているため、一般外国人枠と同じ扱いとなる。
また、ルヴァンカップと天皇杯でも同ルールが適用となり、J1参入プレーオフに関しては出場の上限が4人となる。
Jリーグ提携国
Jリーグ提携国とは、Jリーグがアジアサッカー発展のためにパートナーシップを結んだ8か国(タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール)が対象となる。現在のJリーグでは積極的に提携国の若い選手の受け入れや各国との連携を図っている。
ACLの外国人枠
ACLの場合は、Jリーグとは異なり外国人枠が3人とAFCに加盟する国の選手1人(アジア枠)の計4人となる。
世界の外国人枠
世界で見た場合、国ごとに細かい規定はあるもののヨーロッパ圏内ではEU加盟国やEFTA(欧州自由貿易連合)に加盟するヨーロッパの国々は基本的に外国人枠の扱いを受けないというルールがある。さらにコトヌー協定に該当するアフリカ諸国も欧州では外国人枠に該当しないリーグが多い為、アフリカ人も欧州では多くプレーしている。