ヤゴ ピカチュウについて
2022年の夏の移籍ウィンドをもっとも騒がせた選手こそ、清水エスパルスに加入したブラジル人MFのヤゴ ピカチュウではないだろうか。
各メディアがこぞって「○○ゲットだぜ!」と見出しを付けるのも当然。日本で最もメジャーなアニメといっても過言ではない、ポケットモンスターの象徴的キャラクターであるピカチュウと同名の選手が清水エスパルスに加入したからだ。
ヤゴピカチュウの本名は「グライビソン・ヤーゴ・ソウザ・リスボア」であり実は、ピカチュウという名前ではない。しかしブラジルではニックネームがそのまま選手の登録名となるケースが多く、ピカチュウという名前もユース時代のコーチから名づけられたニックネームである。そして当の本人はそこまで自分の愛称を気に入っていなかったようだったが次第に愛着がわき、現在では右足にもピカチュウを入れるほど気に入っているようだ⇓⇓
そんなヤゴピカチュウは現在、30歳を迎える経験豊富な選手であり、ブラジル国内では常に試合に出場しており実績も十分。2012年に当時セリエC(ブラジル3部)のパイサンドゥでプロデビューを飾ると一年目で公式戦40試合に出場、さらに右サイドバックながら12ゴールを記録する活躍を見せる。その翌年も公式戦60試合出場し15ゴールを記録するとその後もFWばりの得点力を武器に2015年までパイサンドゥの右サイドバックとして活躍していた。在籍した4年間では公式戦62ゴールと超攻撃的サイドバックとしてチームを牽引していた。
2016年からは、当時セリエBのヴァスコダガマへと移籍。ヴァスコでは右サイドやウィングといったより攻撃的なポジションでも起用され、1年目から主力選手として活躍。2017年はチームのセリエA昇格に伴い、自身も初めてとなる1部リーグを経験。2020年までヴァスコの中心選手として活躍しており、公式戦248試合、39ゴールの結果を残していた。
直近にあたる2021、2022シーズンでは、セリエAのフォルタレザへと移籍。同チームでは約1年半の在籍だったが公式戦94試合29ゴールを記録しており、同チームでも得点をハイペースで量産していた。
ピカチュウはこれまでに在籍した3クラブ全てでしっかりと結果を残してきており、出場数、得点、アシストとどれをとっても十分すぎる実績をもつ選手である。
Jリーグデビュー戦となった鳥栖戦では4-4-2の右サイドに入りプレーをしており、恐らくエスパルスでも、右サイドハーフ、又は右サイドバックでプレーする可能性が高い。名前が先行しがちだが、実力は折り紙付きで即戦力となる選手であることに間違はいない。"ピカチュウ"の電光石火の攻撃に注目したい!
ヤゴ ピカチュウのプロフィールと経歴
名前:ヤーゴ ピカチュウ(Yago Pikachu)
本名:グライビソン・ヤーゴ・ソウザ・リスボア(Glaybson Yago Souza Lisboa)
国籍:ブラジル
生年月日:1992年6月5日
身長:169㎝
体重:63㎏
ポジション:MF/DF(RB、RM、RW)
所属チーム
2012年-2015年 パイサンドゥ(ブラジル)
2016年-2021年 ヴァスコダガマ(ブラジル)
2021年-2022年 フォルタレザ(ブラジル)
2022年 清水エスパルス 完全移籍にて加入!
ヤゴ ピカチュウのプレースタイル
これまでの実績の通り、まるでFWかと思うような得点能力と攻撃センスをもつプレーヤーだと感じる。個人的な勝手なイメージは攻撃力がめちゃくちゃ加わった長友佑都。攻撃面では右側のポケットを取るのがうまく、得点シーンではほぼゴール付近に顔を出し得点またはアシストといったシーンが目立っていた。また中央に抜け出してクロスに反応するシーンや10万ボルトばりのミドルシュート、ボレーシュート、フリーキックと得点パターンも多彩且つシュート技術もかなり高い選手といったイメージ。
一方で、守備面でも小柄な体格を活かしたアジリティの効いた守備対応で、一対一の局面でも強さを見せており、ガツガツ行く姿勢も合わせて長友佑都を彷彿させるような守備の印象も持った。まさに攻守においてストロングをもつスーパーな選手ではないだろうか。
ヤゴ ピカチュウのプレー映像は下記より👇
ヤゴ ピカチュウのプレー動画
Jリーグにいるブラジル時代のお友達
エヴェラウド(鹿島アントラーズ)→パイサンドゥ時代(2015)
ジュニオール ドゥトラ(元清水エスパルス)→ヴァスコダガマ時代(2016)
リカルド グラッサ(ジュビロ磐田)→ヴァスコダガマ時代(2017-2020)
ケルヴィン(FC琉球)→ヴァスコダガマ時代(2017-2018)
レアンドロ デサバト(ベガルタ仙台)→ヴァスコダガマ時代(2018)
ヴィニシウス アラウージョ(FC町田ゼルビア)→ヴァスコダガマ時代(2018-2019)